
「愛」
愛とは、人と人をつなぎ、未来へと導く力。
誰かを愛する為の覚悟が人を突き動かし、未来を切り拓いていく。
2026年度理事長 内野 敦司
昨今、日本の社会情勢は目まぐるしく変化し、混沌とした予測困難な時代を迎えています。急速に回復するインバウンド市場や日々進化する技術革新によって、私たちの暮らしは大きく変化しています。一方で、経済格差や貧困、自然災害といった課題は解決されないまま残されております。さらに人口減少という問題が社会に深刻な影響を与え、地域経済の縮小、働き手不足、社会保障制度の危機を招き、私たちの未来に大きな影を落としています。
この西入間地域も、例外ではありません。若者の流出、学校や商店の閉鎖、地域コミュニティの崩壊が進み、とりわけ新しい事業や文化活動の縮小により、新たな挑戦や創造が生まれにくい環境となっています。これでは若者は夢を描けず、地域の魅力も失われてしまいます。その背景には変化への抵抗や資金不足だけでなく、創造的な発想や人財が生まれる仕組みがないという大きな要因があります。
この課題を乗り越えるために、まずは私たち一人ひとりがまちの未来を「自分ごと」として捉え、現状から予想される未来を変えていく覚悟をもつこと。そして新しい価値観や発想を受け入れ、共に未来を築く“共創の社会”を実現することが重要です。その為に必要なのが「愛」です。愛とは相手の幸せや成長を心から願うこと。そして愛には三つの力があります。
つなぐ力:愛を持って人と向き合えば、互いを理解し合い、世代や立場を超えて心が結ばれます。人口減少で分断された地域を再び一つにできるのは愛です。
育てる力:誰かの幸せや成長を願う想いは、人を突き動かし、挑戦や創造を生み出します。革新的な事業や文化は、強い愛を持って能動的に行動することから生まれます。
受け入れる力:国籍や文化の違いを越えて愛をもって相手を受け入れることが、多様性と共生の基盤となり、未来への可能性を広げます。
このように「愛」は新しい挑戦と文化を生み出す原動力となるのです。
そこで2026年度、公益社団法人西入間青年会議所は基本理念に「愛」を掲げ、「愛でつながり、互いを認め合い、未来へと希望を導く西入間の創造」を目指してまいります。
本年度は創立45周年という節目の年です。苦難を乗り越えて歩んできた先輩方の歴史と伝統に深い感謝と敬意を表するとともに、新たな未来を築く責任を、私たちが担っていきます。多様性と共生が問われる今だからこそ、紡いできた愛の真価を発揮させ、さらなるステージへ進んでいきます。長期ビジョンである「つなげるまち西入間」の実現に向けて、世代をつなぎ、人と人をつなぎ、未来へと希望をつないでいく。その第一歩をこの45周年から踏み出し、次代にふさわしい西入間の未来を創り上げてまいります。
当会は現在、メンバーの多くが入会3年未満という経験の浅い組織です。
しかし、それは新しい価値観や発想を取り入れる大きなチャンスでもあります。
だからこそ今、改めて青年会議所の歴史や運動の意義を学び直し、組織としてどうあるべきかを考える必要があります。私たちが目指す「明るい豊かな社会」には、メンバーだけでなく、その家族や従業員も含まれます。まず一番近くにいる大切な人を幸せにすること。
今年度、メンバーには関わる人々を思いやる「愛」を持ち、誰かを幸せにする覚悟を備えた人間へと成長してほしい。
さらにその愛を通じて、相手の立場を理解し、共に喜びや苦しみを分かち合える人間へとなってほしい。
そしてその経験を糧に、仲間を支え、地域を導き、新しい価値を生み出せるリーダーを育み、家族や従業員、地域から愛される組織を目指してまいります。
多様な価値観や思想が混在するこの時代で、何が正しいのか、何が正義なのか、何を信じればいいのか、そんな問いの答えを出すのは自分自身です。だからこそ、自分の選択した答えに「愛」があるのか。それだけは見失わないでほしい。人を動かす最も純粋な力は「愛」です。愛こそが情熱や信念を貫く原動力であり、誰かの幸せと成長を願う心こそが未来を切り開きます。
私たちはどんな困難にも果敢に挑み、「愛」を胸に、人のため、地域のため、未来のために、一丸となって一年間邁進してまいります。
