【委員会付託事項】

地域連携委員会

 全国的に自然災害が多発し、各地に甚大な被害をもたらしている昨今、私たちの住み暮らす西入間地域においても大規模な豪雨による河川の氾濫など多くの被害を受けました。こうした豪雨などが増加している直接の原因は、地球温暖化の傾向と一致していると言われています。また、将来的にマグニチュード7.0程度の地震の発生が懸念されており、地震のリスクに地域に住まう人々の災害への備えや防災への意識はまだまだ十分ではありません。発災直後の初動段階においては行政などが行う公助にも限界があり、公助のみで災害を乗り切ることが非常に困難であることは、これまでの大規模災害時の例を見ても明らかです。自助・公助・共助の中の「共助」の力を高めることは、地域の安心安全の基盤をつくることに繋がります。

 そこで本年度は、西入間青年会議所として災害時に素早く危機に対応するために、西入間地域の社会福祉協議会と災害協定を基軸とした災害支援の充実を図り、発災後の初動態勢や災害ボランティア活動の支援体制などを整備して参ります。今後は、これらの取り組みを継続し、地域内の連携による共助体制の確立と、人と人、人と地域とが関わる機会の創出により地域の繋がりを強化して参ります。また地域コミュニティが機能している地域は、災害による被害の拡大を防ぎ、立ち直るのも早いという事は良く知られています。災害のような有事の際にも、各団体の担当者同士と連絡をし合い連携を取れるような繋がりを目指し、平時からの災害を見据えた「顔の見える関係性」を構築し、防災から考えるまちづくりを実践して参ります。

青少年育成委員会

 地域の未来を担う子どもたちの育成は、どんな時代でも最重要課題なのは言うまでもありませんが、健やかな成長のためには学校での勉強だけではなく、様々な場所・分野・立場での様々な体験を通した学びが非常に重要です。そこでコミュニケーション能力や道徳心、突破力などの人間力を高めることが出来るからです。また子どもたちが成長する過程で、周囲の大人から受ける影響力も見過ごせません。大人が子どもたちにとって良き手本となることも重要です。そう考えると大事な体験を提供する場として地域が担う役割は非常に大きいと考えます。

 しかし、以前より叫ばれる地域コミュニティの衰退や核家族化、また昨今の新型コロナウイルスの影響による地域活動の減少は子ども達から貴重な成長の機会を奪ってしまっています。また、私たち大人も地域の子どもたちと触れ合う機会が様々な要因から減っている中で、「大人の背中」を意識せず、決して良い手本とは言えない言動をしてしまってはいないでしょうか。

 そこで今年度は、大人たちの意識と行動を変えるために「大人の背中」として、地域の子どもたちに関心を持つ大人を増やす運動を展開していきます。まずは、子どもたちと地域の大人が繋がる仕組みを構築することが必要です。そして継続的に行える運動となるためにも、一人でも多くの方々に伝え、より地域に根付かせる継続的な発信をしなければいけません。そのためには、行政や西入間地域の青少年の育成に取り組んでいる他団体と連携し、協働して事業を行う事がより地域にインパクトのある事業となります。今の子どもたちに必要なのは、きちんと正面から向き合ってくれる大人であり、信念を持って叱ってくれる大人です。大人がその環境を整えて行く必要があり、こんな地域で、人の繋がりが子どもたちを見守り地域で子どもたちを支える事となり、子どもたちにとって安心安全なまちとなります。未来の地域を輝かせてくれるのは、今を生きる子どもたちです。私たち大人が、今一度未来を担う子どもたちと真剣に向き合うと共に、「憧れられる大人」を目指し実践して参ります。

会員資質向上委員会

 現在の西入間青年会議所は入会3年未満のメンバーが多くを占め、経験が長いメンバーが経験の短いメンバーに知識を継承することが困難な状況です。青年会議所が行う運動の本質を再認識したうえで、既存の枠に捉われないまちづくり運動を起こすためにも広い視野で物事を捉えられ、そして物事を的確に判断することのできるリーダーが必要です。メンバー一人ひとりが、今こそ成長し、地域のリーダーとして必要なものを共に考え、共に学び、地域に根差す青年経済人としてリーダーシップを発揮し、まちを牽引していかなければなりません。そこで今年度は、各団体を繋ぎ、地域のハブ役となるためのリーダーシップ研修に取り組んで参ります。各団体の強みや弱みを理解して、地域の資源を有機的に結びつける事は簡単な事ではありませんが、これを成すことこそ青年会議所の役割であります。各団体の様々な意見をまとめ上げ、高いコミュニケーション能力や信頼関係を構築し、地域の未来を創造するリーダーシップを養って参ります。

 そして、まちづくり団体としてメンバー一人ひとりが利他の精神を持ち、誰かのために行動できる人間に成長すべく、組織としての知識や経験を向上させることが必要です。青年会議所とは、人の意識と行動を変えることができる「人生の学び舎」です。積極的に活動すればするほど自分自身の器を広げ、可能性を伸ばす環境があります。そして誰かのために行動できるメンバーは「あの先輩のようになりたい」というような良きリーダーの背中を見て、次のリーダーが育まれるという良い循環を生み出します。JC活動を通じてリーダーとしての資質を備えた地域社会に貢献できる人財の育成に取り組んで参ります。

LOM活性化委員会

 JCの存在意義を高めるためには単なる広報活動ではなく、ファンづくりや認知度アップに向けたブランディングに取り組む必要があります。具体的な活動として、我々の行う事業については目的や内容だけでなく、実施に至るまでの過程についても「スピーディー」かつ「分かりやすく」地域の方々に伝わるようなWEBサイトを情報公開することが必要です。従来のホームページだけでなく、SNSでメンバー全員の情報を共有し、発信できる環境を整備します。行政の無料広報掲載や、ケーブルTVへの取材要請やプレスリリースはもちろんのこと、これまで事業に参加していただいた方々に継続しての参加を促すファンづくりに向けた活動も実践し、色々な角度から西入間青年会議所のブランディングに繋げて参ります。またメンバーの様々な意見を引き出し、まとめ上げ、一体感をもって事業を行うには、現在のような委員会単位での縦割り体制では難しいと感じています。一つ一つの事業について担当委員会と他のメンバーでは温度差があり、担当委員長に責任と負担が重くのしかかっているのが現状です。この負担をメンバー全員で軽減させ、担当委員会と同じ想いを共有し、一体感をもって事業を行うためには、メンバーのフォロワーシップが必要なのです。

 フォロワーシップとは、リーダーのビジョンを達成するために自律的に判断し、行動すること、リーダーを本当のリーダーにするためにフォロワーとなり、行動することであります。「一人がみんなのために、みんなが一人のために」という想いで、メンバー全員が高いモチベーションを維持し、それぞれの個性を活かすことができれば、固い絆で結ばれた強い組織へと成長することができると考えます。

地域の仲間拡大会議

 数は力なりと言われるように組織の重要な部分に人の力があります。青年会議所運動の地盤は会員一人ひとりであり、会員減少は地盤の弱体化そのもので、JC運動を続けて行く為に会員拡大は急務であると考えます。西入間青年会議所もかつては100名近い会員が在籍していました。しかし、ここ最近では約30名前後の会員数で活動をしています。この状況下に於いて会員拡大は急務ですが、闇雲に拡大と叫んでも思うように効果はあがりません。良い事業を行えば、地域の方の共感を呼び、会員拡大が成功するとは考えず、例会や事業に参加していただき、実際に体験していただく事が必要です。そして、参加していただくためにその都度、例会・事業の案内を拡大候補者に渡しに行く、足で稼ぐ拡大運動をメンバー全員で実行することが、組織一丸となって会員拡大に挑戦することとなります。とにかく行動を起こす事で必ず結果に比例すると考えます。会員一丸となり計画的な行動により年間を通じて拡大活動に推進して参ります。